【連載】比嘉教授の連載「新・夢に生きる」199回「インドにおけるEM試験(バナナ、トマト、ザクロ)」がリリースされました | ウェブエコピュア
2024.10.23「新・夢に生きる」199回「インドにおけるEM試験(バナナ、トマト、ザクロ)」」
https://www.ecopure.info/series/higa/h199/
青空宮殿の進化のまとめとして、第198回では塩の肥料化によるバナナ栽培を紹介しましたので、今回から話題を変えたいと思います。
インドは、EMによってシッキム州全州の有機農業化に成功し、環境に配慮した持続可能なフードシステムを促進する最も優秀な政策を行ったとして、2018年10月、国際連合食糧農業機関(FAO)の最優秀政策賞にも選ばれ、モディ首相もこの技術を全国に広げるべきであることを強調しました。
このような背景からインドでは、農業はもとより水質浄化などをはじめとする環境対策にもEMが広く使われるようになっており、研究機関でも積極的にEMの活用に取り組んでいます。
以下に紹介するインドの農業科学センターの成果は、EMのナショナルプロジェクトを後押しする公の科学的証明とも言えるものです。
EM試験:バナナ、トマト、ザクロへの影響の評価 / インド
試験概要
インドの農業科学センター、Krishi Vigyan Kendra (KVK) Baramati は、EM (有用微生物群) 技術を活用してバナナ、トマト、ザクロの試験栽培を実施しました。他の試験区と比較した 結果をご紹介します。
試験結果
・EM技術がバナナ作物の成長と収穫量に与える影響
バナナの高さと房の重量が大幅に増加し、シガトカ病や果実腐敗病などの一般的な病気が大幅に減少しました。 収量は、対照区よりも1エーカーあたり5.7トン高くなりました。
・EM技術がトマト作物の成長と収量に与える影響
EM処理区では、細菌斑点病、萎凋病、フザリウムなどの病気に対する抵抗力だけでなく、開花、結実の改善も示しました。 収量は、対照区よりも1エーカーあたり1.75トン高くなりました。
・EM技術のザクロへの効果
試験の結果、表1より油斑病の平均感染率は、処理区「T5」で12.79%であり、すべての処理区の中で最も抑制されたことがわかりました。
表2より処理区「T5」の純収益は1ヘクタールあたり541,057ルピーと最も高い結果となりました。
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