今回は2009年に執筆された「EMを医療に活用しているタイ国の現状」（DND第３回）を紹介します。

タイは1997年アジア金融危機において大きな影響を受けた国です。この危機に対し当時の国王はタイの経済危機を克服する方法として「足るを知る経済」を提唱し、金融経済に左右されない持続可能な社会システムの構築に取り組みました。
このコラムではそのタイにけるEMを活用した取り組みが紹介されています。
EMの病原菌抑制効果を活用した衛生管理や、生ゴミや排水をEMで処理し野菜栽培をする事例などのほか、自己責任原則に基づいた健康管理や予防医学などの取り組みを知ることができます。ぜひご覧ください。

“この背景にはタイ国の医療制度の破綻という非常時と合致し、他の国ではあり得なかった大きな状況の変化と重なっています。すなわち、エイズ対策による医療費の限界と1997年にタイ国を直撃したアジア通貨危機に起因しています。この対応に国王は金融経済に左右されない自給自足的な「足るを知る経済」を生活化すると同時に命は平等であり、あらゆる人々が安心して病院に行けるように公的な病院はすべて無料化すべきという指導を行いました。”