沖縄本島北部、本部町伊豆味で三世代にわたりタンカンを栽培する「渡嘉敷農園」。減農薬・減化学肥料でEMタンカンを栽培しています。
沖縄本島北部、本部半島の中央に位置する本部町伊豆味(いずみ)。ここは山々に囲まれ、昼夜の寒暖差が大きいことから、柑橘類の栽培に最適な環境が整っています。特に、タンカンやカーブチーといった沖縄を代表する柑橘が育つ地域として知られています。
タンカンは中国を原産とし、1896年(明治39年)頃に台湾から沖縄をはじめとする南西諸島へと伝わりました。1929年(昭和9年)頃には本格的な栽培がスタート。ポンカンとネーブルオレンジの自然交配によって誕生したとされ、温暖な気候での栽培に適しています。沖縄産タンカンは、酸味が少なく、濃厚な甘みとたっぷりの果汁が特徴。ジューシーでフルーティーな味わいは、古くから沖縄の人々に親しまれてきました。
そんな沖縄タンカンを約50年にわたり栽培しているのが、渡嘉敷農園。三世代にわたって受け継がれる農園では、30年以上にわたりEM技術を活用しています。現在は親子3人で名護市と本部町にある総面積4,500坪の農場を管理し、高品質なタンカンを育てています。
2代目の渡嘉敷唯敏さん(左)と3代目の渡嘉敷唯さん(右)
ひとつ、ひとつ、丁寧に手摘みで収穫
毎年5~6tのタンカンを出荷する渡嘉敷農園
海水活性液用の1tタンクが4つ常備されています。
渡嘉敷農園では、海水活性液(EM活性液に3%の塩を加えたもの)を自家培養し、年間2回(3〜4月と9〜10月)、木の根元にたっぷりと散布しています。また、名桜大学での比嘉先生の講演をきっかけに塩の活用も取り入れ、年に一度、約1,250kgの塩を撒いています。
さらに、鳥の被害に困っていたことから2018年EM研究機構の技術員指導の下、農園に整流結界を設置。これにより鳥害が大幅に軽減し、より安定した収穫が可能になりました。
▼比嘉照夫先生が連載されているコラム、『ウェブエコピュアの第108回海水活性液と塩の多目的活用』もご覧ください:記事はこちら
整流結界設置の様子
渡嘉敷農園では、海水活性液と塩の活用によって木の成育が向上し、果実の棚持ちも良くなったと実感されています。一般的なタンカン栽培では年間約10回の農薬散布が必要とされていますが、同農園ではもともと半減していた農薬使用量を、さらに半分以下に抑えることに成功しました。「何より、農薬を減らせたことで、自分の健康に良いと実感しています。」と、笑顔で語る渡嘉敷さん。「うちのタンカンは甘くて美味しいと評判です!食べた人はみんな喜んでくれます。ぜひ一度、味わってみてください!」
さらに、「今後はレモン栽培にもチャレンジしたい」と、新たな展望にも意欲を見せています。
暮らしの発酵STORE OKINAWA
渡嘉敷農園の減農薬・減化学肥料栽培によるタンカンは、EMウェルネス暮らしの発酵ホテル内で2015年から販売され、お客様からも大好評いただいており、店頭に並ぶとすぐに完売してしまうほど人気です。甘くてジューシーなEM栽培タンカンを、ぜひこの機会にご賞味ください!
【販売期間】:1月中旬~2月
2025年3月10日 更新