北中城村EMユニバーサルビレッジプロジェクトは、沖縄県北中城村が推進する「農を活かした健康・福祉の里づくり事業」(全6段階)の実施事業者として、EM研究機構が取り組むプロジェクトです。村内のイオンモール、ホテル、病院、学校などから排出される食品廃棄物を、EM技術を活用して有機肥料やバイオガスに変換し、有機農業の振興や住民が楽しく参加できるガーデニングの推進を通じて、産業や観光の活性化を図るモデルを構築しています。
事業施設は国の補助を受けて建設され、2025年4月から本格稼働しています。ここでは、バイオガス発電や有機肥料の製造が行われているほか、生成された電力や肥料を活用し、最新のEM技術を取り入れた農業が実践されています。
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福
健
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EMユニバーサルビレッジには以下のような設備が整備されています。
日量平均1トンの食品廃棄物を受け入れ、バイオガス発電と有機肥料(EMボカシ肥料)の製造を行っています。メタン発電の副産物として発生する廃液(消化液)は、EMを加えて処理することで、堆肥の品質向上や畑の土壌改良に効果のある微生物資材として活用されます。
生成された電力(LED照明による補光や気温の調整等)や有機肥料を活用し、ミニトマトなどを栽培しています。
ビオサイクルセンターで製造された有機肥料や液肥を活用し、農薬や化学肥料を使用せず様々な野菜を栽培しています。村内の植物ゴミ資源化ヤードで生産されたEM発酵チップで土の表面をカバーして不耕起栽培できるため、農業機械や重労働が不要な農法を実践しています。
隣接する小学校の生徒が資源循環や有機農業を学べるスペースです。毎日の学校給食の残りは生徒がビオサイクルセンターに運び、それを原料に作られた有機肥料で野菜や花の栽培を体験しています。
ビオサイクルセンターでは、食品廃棄物を原料にした有機肥料を製造しています。この肥料は村内の農家に提供されているほか、モデル圃場や自社農園「サンシャインファーム」でも活用されています。
生産された野菜や果物は、「暮らしの発酵ライフスタイルリゾート」のレストランで食材として使用されるほか、ホテルのショップやイオンモールの産直コーナーなどでも販売されています。
今後は、この有機肥料を使ってEM栽培されたバナナやパパイヤなどの高品質な果樹・野菜を、村の新たな特産品として育てていくことを目指し、地域の皆さまとともに生産の輪を広げていく構想です。
ビオサイクルセンターで発酵・熟成されたEMボカシ肥料は、村内の福祉施設へ運ばれ、乾燥・ふるい分け・袋詰めの工程を経て、家庭菜園向けの商品として仕上げられます。
この肥料やそれを活用した培養土は、微生物の力を活かした豊かな土づくりを実現します。庭やプランターでの栽培にも最適で、元気な野菜や花がすくすくと育ち、健やかな暮らしづくりに役立ちます。
このプロジェクトでは、より多くの住民に参加していただき、健康的なライフスタイルの推進と、地域コミュニティの活性化を目指しています。その一環として、EM家庭菜園に関する講座の開催や、病院での園芸療法の導入など、多様な取り組みを進めていく予定です。
北中城村EMユニバーサルビレッジプロジェクトでは、EM技術を活用し、食品残さや畜産廃棄物など、地域の有機性廃棄物を高品質な有機肥料へと再生します。これにより、農業・環境・健康といったさまざまな地域課題の解決をめざし、持続可能な循環型のシステムを構築します。今後は、この仕組みを特に離島など廃棄物の処理に困っている他地域へも広げていくことを目指しています。
シンプルな構造で加熱・発酵が可能な攪拌装置の開発を進めています。食品残さは、加熱処理のあとにEMを添加し、攪拌しながら発酵させることで、微生物豊かな高品質の発酵飼料・肥料として再利用できます。
畜産廃棄物や剪定枝などのグリーン廃材は、EMの活用によって短期間で高品質なマルチ材や堆肥へと生まれ変わります。さらに品質を高めるため、光合成細菌を強化した発酵促進剤の開発にも取り組んでいます。
※ 各コースには、専属の案内係・資料・お土産(サンプル)が含まれています。
通常コース | 専門コース | |
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コースの説明 | ビレッジ全体を幅広くご案内し、施設の概要や基本的な取り組みをご紹介します。初めて訪れる方におすすめです。 | 通常コースの内容に加え、ごみ処理・発電・園芸・EM技術など、特定のテーマに焦点を当てた詳しい説明を行います。より深く学びたい方向けのコースです。 |
所要時間 | ||
所要時間 | 約60-90分 | 約120分 |
基本料金(税込) | ||
基本料金(税込) 1グループ2名様以上 |
10,000円 | |
料金(税込)1名あたり | ||
料金(税込) 1名あたり |
1,500円 | 2,500円 |