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畜産 LIVESTOCK

畜産の腸内環境改善および畜舎の環境改善による肉質の向上

畜産業では悪臭や家畜の健康管理、畜産廃棄物の処理など、様々な問題があります。これまでは、密集飼育による病気のまん延を防ぐために抗菌剤が使われてきましたが、耐性菌の問題が深刻化し、抗菌剤の使用が世界的に制限されています。

そこで、安全で環境に優しいプロバイオティクスであるEM技術が注目されています。牛や豚、鶏などの畜産において、EMを活用することで畜舎環境が改善され、持続可能な畜産が実現できます。

" 畜産 "でのEMのメリット

畜舎環境管理

畜舎環境改善

畜舎環境の管理は畜産農家にとって重要な課題です。特に、悪臭や病原菌の制御、家畜の健康維持が大切です。糞尿や餌が腐敗菌によって悪臭の原因になり、病気を引き起こす有害菌も増殖します。EMを適切に活用することで、これらの問題を根本から解決し、清潔な畜舎環境を維持できます。

悪臭・病原菌対策

畜舎の悪臭は糞尿に含まれる低級脂肪酸やアンモニアなどが原因です。EMはこれらの成分を分解し、悪臭を軽減します。さらに、EMを定期的に散布することで、畜舎内に発酵型の有用菌が定着し、腐敗菌の増殖を抑制します。EMはサルモネラ菌や大腸菌など、家畜や人間に有害な病原菌の抑制にも効果的です。

糞尿処理と廃水対策

EMを添加した飼料や飲水を家畜に与えると、家畜の体内環境や畜舎全体の微生物環境が改善されます。EMで処理された糞は発酵が進みやすく、悪臭が少なくなり、ハエの発生も減少します。尿溜槽や液肥槽にEMを活用することで、悪臭を抑え処理後の尿やスラリーを肥料として再利用できます。EMで発酵処理された家畜の糞尿は、良質な堆肥となり、抗生物質を使用しない安心・安全な堆肥として利用できます。

家畜の健康管理

畜舎の衛生状態が悪く、腐敗菌が多い環境では、家畜のストレスが増し、消化力や免疫力が低下します。EMを活用して管理された畜舎では悪臭や病害虫が抑えられ、健康な生育環境が整います。EMボカシを餌や飲水に添加することで、家畜の健康が向上し、成長が促進され、死亡率も低下します。

成長促進と死亡率の低下

EMを与えられた家畜は、腸内の微生物バランスが改善され、飼料の利用効率が向上します。EMに含まれる乳酸菌や代謝物が、腸粘膜への病原菌の定着を防ぎ、免疫反応を活性化します。その結果、抗生物質に頼らずに健康な成長が促され、病気のリスクが低減されます。

肉質・鶏卵品質の向上

EMを活用した良好な飼育環境では、家畜の健康が促進され、ストレスが軽減されます。その結果、肉質が向上し、肉の味や品質が保たれます。EMを使用した養豚農家の肉では、臭みが少なく、歯ごたえが良く、ジューシーで、旨味や風味を生み出す成分が豊富に含まれていることが報告されています。さらに、抗菌剤を使用しないため、安全で安心な製品を提供できます。

また、EMを活用した養鶏では、卵の品質や産卵能力の向上が報告されています。飼料や水にEMを添加することで、鶏の腸内環境が改善され、免疫システムや消化効率が向上します。健康な鶏は、より少ない飼料で多くの卵を産み、その卵も高品質になります。

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