EM研究機構に寄せられるよくあるご質問をご紹介します。
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- EMが使用された洗濯用液体石けんがありますが、洗剤の中でも微生物は生きていますか。
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石けん製造時に生きたEMを入れていますが、強アルカリ条件下で高温で煮込むため、殺菌されてしまいます。
しかしながら、石けんにEMを添加することで、自然環境中に排水が流れ込んだ際、通常の石けんに比べて環境中の微生物の多様化が促進されることが確認されています。
また、製造時にEMを添加することにより、鹸化反応が促進される事も確認されています。
そのため、シャボン玉石けん株式会社様でも、環境に配慮したEM技術を用いた石けん製品の製造が行われています。
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- 大豆アレルギーの場合でも、大豆油をEM廃油石けん作りに使用できますか。
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大豆にアレルギーをお持ちの場合は、大豆油のご利用はお控えください。
アレルギーに対する反応の程度は人によってそれぞれ異なります。従ってアレルギーとなる原料等が含まれる場合、どんなに少量であっても反応が起きないということが保証されるものではないため、ご利用をお控え頂くことをおすすめします。
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- 特定保健用食品に指定される油の廃油を利用してEM廃油石けんを作れますか?
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通常の食用油を使用してEM廃油石けんを作ることをおすすめいたします。
特定保健用食品に指定される食用油は、その機能性を付与するために通常の食用油とは異なる性状を持つものが多いです。
そのため、石けん作りにおいても、固まりにくい、洗浄力がやや落ちる等の影響が出る可能性がございます。
また、使用に際して万が一、お肌に異常を感じた場合にはすぐに使用をやめ、かかりつけのお医者様等にご相談ください。
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- EM廃油石けんを作る際に、セラミックスパウダーを添加するとニオイ消しの効果はありますか。 また、セラミックスパウダーと精油を併用すると、精油の香りも消されてしまいますか。
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廃油EM石けん作りに精油を入れてみたいとのことですが、多くの精油を入れないと香りが残らないと言われています。
廃油(または新品の油)500ccに対して精油を10〜20cc添加すると、ある程度の香りを付けることは出来るかと思います。ただ香りの大部分は苛性ソーダと油の反応中にとんでしまうので、いわゆる市販の石けんのような香りは期待できないかもしれません。 精油を投入するタイミングについては、苛性ソーダ投入後、よくかき混ぜ、油がマヨネーズ状になってから投入されることをおすすめいたします。
セラミックスの精油に対するにおい消し効果ですが、今回は苛性ソーダと油の反応によって精油の香りが消えてしまう影響の方が大きいと考えられますので、セラミックスは通常の割合でお使いになられてもよいかと思います。
EM廃油石けんを作る際に、油の前処理(EM活性液を廃油に対し10%添加、攪拌し、1-3日程度置く)をすることで、におい消し効果を実感いただけるかと思いますが、完全に廃油石けんのにおいを消すことは出来ません。。
もちろん廃油をリサイクルすることも廃油石けんを作る意義の一つかと思いますが、もしにおいが気になる場合は、新品の油を使用することなどもご検討ください。
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- EM廃油石鹸を個人で作りましたが、洗顔用として使用できますか。
- EM廃油石けんは、食器洗い、洗濯、お掃除などにご利用することをおすすめしております。材料に使われている苛性ソーダは劇薬に指定されております。撹拌が不充分だったり、油の種類などによっては苛性ソーダが一部未反応のまま残ってしまう可能性が考えられるため、洗顔などに使用されることをおすすめはしておりません。
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- 廃油の臭いを抑えたEM廃油石鹸の作り方を教えてください。
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廃油の臭いを抑える方法として、EM活性液を廃油に対し10%添加、攪拌し、2-3日程度置く前処理がございますが、廃油の臭いを完全に抑制するものではございませんので、ご承知ください。
また、古い廃油は臭いが出易いため、比較的使用頻度が少ない廃油(使用回数2・3回程度)を使用することで、臭いを抑えた石けんを作ることが可能です。
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- EMを使用した石鹸の作り方を教えてください。
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データベース →PDFダウンロード https://www.emro.co.jp/docs/download/flier4.pdf
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- 米のとぎ汁EM発酵液とEM活性液の違いについて教えてください。
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EM活性液と米のとぎ汁EM発酵液の違いは、材料に水を使うか水の代わりに米のとぎ汁を使うかという点にありますが、その効果に違いはありません。
米のとぎ汁発酵液は、環境汚染源となる米のとぎ汁をEMのエサに活用することで、汚染源から浄化源にしようという考えで生み出されました。
米のとぎ汁EM発酵液、EM活性液については試料ダウンロードのEM BOOK 1をご参照ください。
https://www.emro.co.jp/docs/download/embook1.pdf
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- 米のとぎ汁発酵液はどのくらいの期間発酵させればよいですか。また判断の目安も教えてください。
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完成までの日数は、夏などの暖かいときは5~7日、冬などの寒いときは7日~14日が目安ですが、作成した時の温度などの条件により変わります。
完成の判断の目安は、作成後2~3日でガスが盛んに発生しますが、甘酸っぱい匂いになり、液体の色も黒(糖蜜利用の場合)から茶色になり、ガスの発生がおさまれば完成です。
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- 寒い時期のEM活性液や米のとぎ汁EM発酵液の作り方のコツを教えてください。
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EM・1に含まれる微生物の活動を助けるため、20℃~40℃の温かい場所で培養することをお勧めします。
日中は部屋の日の当たる所やストーブの前(熱くなりすぎないように1m以上離してください)、電気カーペットの上、こたつの中、冷蔵庫の横など少し暖かい場所に置くことをお勧めします。
夜間はお風呂などの温かいお湯に入れる方法もございます。
発酵の初期である初めの3日間ほどは、 特に温度管理に気を付けてください。
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- ペットボトルで培養する時に酸素が少ない場合、EMは死んでしまいませんか?
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酸素が少ない場合でもEMが死んでしまうことはありません。微生物には生きていくうえで酸素を好む微生物と、酸素を嫌う微生物と、酸素があってもなくても良い微生物がいます。EMに含まれる乳酸菌・光合成細菌はいずれも酸素を嫌う微生物で、酵母は酸素があってもなくても良い微生物です。
そのため、EMをペットボトルの中で培養する際には、あまり空気(酸素)の量を増やさない方が培養がうまくいきます。しかし、水を入れすぎるとガス抜きの際に吹き出すことがあるため、ペットボトルの肩口ぐらいまで水を入れて頂くことをお勧めしております。
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- EM活性液液面の白っぽい膜は何ですか?また、取扱いについて教えてください。
- 培養容器の表面は、密閉していても比較的空気層がございますので、酵母が集まりやすくなり、膜を形成しやすくなります。その膜自体が・異臭がない・色は茶色や黒っぽくなく白に近い。また、手触りがさらさした触感であれば、通常の使用や保存の問題はありません。ただし、活性液自体の見た目やにおいが異なるなどの違和感があれば、それらの表面の膜を取り除き、EM活性液を早めに使いきってください。
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- EM活性液を希釈したものは保存できますか。また保存は期間はどのくらいですか?
- 希釈したEM・1やEM活性液、米のとぎ汁EM発酵液は劣化しやすく、保存できませんので、その日のうちに使い切ってください。
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- EM活性液の使用時期や保存期間について教えてください。
- 日数の経過とともに、温度・保管場所などの環境条件の変化、微生物活性の低下、開栓やガス抜きによる雑菌の接触機会の増加などにより、品質が低下します。そのため、EM活性液完成後から1ヵ月以内に使用できる分だけ作製することをおすすめいたします。完成後は、微生物が活性化した高品質の状態であるEM活性液をなるべく早めに使用することにより、効果がより期待できます。保管方法は、常温で、嫌気性をなるべく保つようにしてください。
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- EMを増やすときに、水道水の塩素の心配はありませんか?
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水道水を使用してもEMがすべて死滅するわけではありません。また、米のとぎ汁は、水道水中の塩素の影響をいくらか低減させることができます。同様に、EM活性液の場合、先に糖蜜を溶かすことで塩素の影響を低減できます。
もちろん汲み置き水などの塩素濃度が低下した水を用いることもできますが、塩素が飛んで時間が経った水は、雑菌が繁殖して培養に影響を与えるおそれがあるため、お気を付けください。
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- EM・1を何度も培養することができますか?
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原則的に一度だけEM・1を培養し、EM活性液をお作りいただけます。EM活性液の培養においては、EMを構成する微生物の分裂速度は各々異なっています。そのため継代培養を繰り返すと、それぞれの微生物のバランスが崩れ、EMの特性である微生物の複合的効果が発揮できなくなり、EMとしての基本的性質が異なったものになるためおすすめしておりません。
ただし、大量の活性液が必要な場合において、2回目の培養を行う場合は、①EM活性液が高品質である、②EMと糖蜜の添加量を多めにする、③自動培養装置(百倍利器)などの使用、④適切な技術指導を受けることができる、などの条件の考慮が必要となります。
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- EM・1とEM活性液の違いや使い分けについて教えてください。
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EM・1は微生物の活性が抑えられているので一定期間の保存が可能です(使用期限は製造より1年)。
一方、EM活性液は、エサを与え微生物を活性化させることが目的です。EM活性液作製から時間がある程度経過すると、微生物活性が低下していきますので、出来上がりから1ヵ月以内を目途に使いきれる分量を作製することをおすすめします。また、EM活性液は、EM・1を培養しているので各微生物の分裂速度の違いや培養時の成分濃度、環境条件 などによって菌体バランスが多少異なってきます。
基本的に使用方法に違いはございませんが、微生物を活性化させて使う・コスト削減(特に大量使用時)の目的でEM活性液の使用をお勧めしています。
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- EMの増やし方、使い方について教えてください。
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EM BOOK 1、 EM BOOK 2をご参照ください。
■EM BOOK 1
https://www.emro.co.jp/docs/download/embook1.pdf
■EM BOOK 2
https://www.emro.co.jp/docs/download/embook2.pdf