Q&A

EM研究機構に寄せられるよくあるご質問をご紹介します。

  1. コンクリートへのEMの使い方について教えてください。
    弊社実施の試験より、一般的なコンクリートの単位水量150~160L/m3に対し、EM・1号(原液)を5%(8L程度)添加して、劣化につながるコンクリートの中性化が従来よりも抑制されるという良い結果が得られています。
    EM 活性液を用いても同様の結果が得られますが、添加するEM活性液の品質はとても重要です。糖分が残っているとコンクリートに悪い影響を与える場合がございます。活性液の作成の基準例としてはEM1号、2号、3号を2%ずつ、糖蜜を3~4%程度添加し、必要に応じて加温しながら培養してください。さらに、ガスが出なくなって、3週間~1ヵ月以上の熟成期間をおいたものを使用してください。
    その他の資材として、EMセラミックス(商品名:EMスーパーセラ蘇生C)をコンクリートのセメント量に対して重量比で1/500の割合で添加・混合します。たとえば、セメント量が300kg/m3の場合、 600g程度を添加します。(EMスーパーセラ蘇生C 商品説明より)
    なお、EM活性液のコンクリートへの使用については、自己責任にてお願いいたします。
    EM 資材とセメントの混合は、可能な限り生コン工場で行うことが理想的です。生コン車(トラックアジテータ)は、材料分離を防ぐものであって、練り混ぜを目的としたものではありません。工場でEM資材を混入する場合は、練り混ぜ水から活性液の量を差し引いてもらうように事前の交渉が必要となります。
    現場において生コン車にEM資材を混入・混合してもらう場合には、予めEM活性液の分量だけ水を差し引いた、やや固練りの状態で持ってきてもらう必要があります。これにEM資材を混合しますが、生コン車はもともと練り混ぜるためのものではないので、どの程度練り混ぜられるかは、現場の担当者の判断に任せることになると思われます。
    セメントへの混入に関しては、専門家のアドバイスを受けることをおすすめいたします。
  2. シロアリ対策へのEMの使い方について教えてください。
    これまで、EMを散布することで結果的にシロアリがいなくなったという事例は多数あり、床下の湿気を防ぐなど従来の対策とEM資材の使用をあわせることで、よりシロアリの住みにくい環境を整えることができます。

    【EMの使用方法】
    EM活性液を床下や家の内部、庭といったすべての場所に、原液もしくは10倍程度に希釈して満遍なく散布してください。また、EMを補助するEMスーパーセラ発酵C(以下、発酵C)や、シロアリに対する忌避効果があるとされている月桃エキス、ヒバ油、木酢液などとの併用により、よりいっそうの効果が期待できます。発酵Cは1000分の1程度(重量比)を、月桃エキスは施用規定量をEM活性液に溶かして散布してください。なお、月桃エキスは日本月桃株式会社などで販売されていますのでお問い合わせいただくか、園芸店などでお問い合わせていただけば入手可能です。
    また、木炭や竹炭とあわせて固形のEMセラミックス(床下用:アムロン社製)を床下に置くことで、これらの調湿効果からシロアリの住みにくい環境を作ることができます。
    満遍なく散布する理由は、シロアリが家屋の木材を餌木としており、一部的にEMを散布するだけでは、被害を分散させてしまうことになるためです。そこでEMをあらゆるところに散布し、周りの環境全体を変えることが重要です。 シロアリは木材をエサとしているので、それを分解するための微生物が体内に共生しています。シロアリがEMを取り込むことにより体内の分解微生物相が働かなくなり、シロアリ被害を防止できるものと考えられます。

     
  3. 建築にEM資材を使いたいのですが何をどうやって使えばいいですか?
    EMを建築に活用することの基本的な考え方は、ソフト面では、人体に悪影響を及ぼす化学物質を抑制し、住環境を左右する微生物叢をEMで蘇生型にすることにあります。アレルギーなどの原因と考えられている化学物質、カビや病原菌、ダニなどが蔓延するような環境ではなく、人間や環境と支えあってきた善玉菌がEMと相乗効果を発揮できる環境を整えることで、清々しく健康になれる空間をつくります。
    また、ハード面においては、鉄やコンクリートなどの酸化など劣化に関与する微生物の働きを抑制し、EMの抗酸化力により、構造物の耐久力を向上させます。

    【EMの使用方法】
    ①土地の改善
    50~100倍希釈したEM活性液にEMスーパーセラを1/1000量混ぜたものを散布することで、土壌汚染浄化、防虫、防腐効果が期待されます。
    ②生コンクリート・モルタル
    EM活性液を1/50~1/100倍、EMスーパーセラ蘇生Cをセメントの重量比1/500で添加することで、コンクリートの劣化防止の効果が期待されます。
    ③鉄筋・型枠
    EM活性液で洗浄(1/400~1/500)することで防錆・劣化防止効果が期待されます。
    ④塗装・クロス糊・接着剤
    EMスーパーセラ蘇生Cを重量比で1/1000添加することで、シックハウス対策、刺激臭緩和、防かび、酸化防止効果が期待されます。
    ⑤床・畳下
    EM活性液(1/500~1/1000)やEMスーパーセラ蘇生C(5g/㎡)を使用することで、防虫、劣化防止、湿度調整効果が期待されます。
    ⑥仕上がり後の養生
    EM活性液(1/500~1/1000)防臭・劣化防止効果が期待されます。
    ⑦建築時に使用する水の処理
    EMセラミックスPIPE35に一晩水を汲み置きしておくと、(1kg/1t)水が柔らかくなり、EMが増殖し易い水に変化します。

    また、家庭の中でもEMをフル活用することによって、健康住宅が保たれます。

    マレーシアでは、EMを建築に活用した街づくりも行われています。マレーシアのEMによる町づくりに関しては「健康生活宣言」16号をご覧ください。
  4. 土木建築分野でのEMの基本的な考え方・使い方を教えてください。
    EMを土木建築に活用することの基本的な考え方は、ソフト面では、人体に悪影響を及ぼす化学物質を抑制し、住環境を左右する微生物相をEMで蘇生型にすることにあります。アレルギーなどの原因と考えられている化学物質、カビや病原菌、ダニなどが蔓延するような環境ではなく、人間や環境と支えあってきた善玉菌がEMと相乗効果を発揮できる環境を整えることで、清々しく健康になれる空間をつくります。また、ハード面においては、鉄やコンクリートの酸化など劣化に関与する微生物の働きを抑制し、EMが生成する抗酸化力により、構造物の耐久力を向上させます。
    EMの施用は総合的に行います。建物を建てる敷地にEM活性液やEMセラミックスを散布することで、敷地の微生物相が改善され、シロアリなどの害虫が発生しにくい環境をつくります。セメントにEM活性液やEMセラミックスを加えてコンクリートをつくることで、コンクリートの強度が向上します。塗料やクロス剤にEMやEMセラミックスを添加することで、シックハウス症候群の原因となる化学物質を抑制します。
    また、日常のお風呂、台所、トイレなどの掃除や消臭に、特に水周りにEMを使うことで、排水管のにおいや詰まり、衛生害虫の発生などを防ぐほか、合併浄化槽に利用することで中水利用が可能になります。
  5. EMセラミックスの効果を教えてください。
    農業においては、土壌が柔らかくなる、病害虫抑制、成長促進などの効果、環境分野においては、飲水の塩素除去、水槽などの水質安定の効果、建築分野への利用としてはコンクリート強度向上、各揮発性の化学物質の減少効果、その他としましては廃油石鹸のにおいを減らす、生ゴミ堆肥作成の発酵促進などの効果が期待できます。
    EMセラミックスは基本的にはEMの効果を向上させる補助剤としてお使いいただけます。
  6. EMの増やし方、使い方について教えてください。
    EM BOOK 1、 EM BOOK 2をご参照ください。
    ■EM BOOK 1
    https://www.emro.co.jp/docs/download/embook1.pdf
    ■EM BOOK 2
    https://www.emro.co.jp/docs/download/embook2.pdf
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