EM CASE STUDY - 事例集

東南植物楽園でのEMの活用 〜水質改善と透明度向上による美しい水景の実現〜

沖縄市知花にある東南植物楽園は、1968年開設の国内有数の植物園です。約40万㎡の広大な敷地に1,300以上の熱帯・亜熱帯植物が育ち、水上楽園エリアでは四季折々の花と水辺の景観を楽しめます。現在、蓮池の水質管理にEM技術が活用され、美しい水環境の維持に役立てられています。

概要

沖縄市知花にある東南植物楽園は、1968年開設の国内有数の植物園です。
約40万㎡の広大な敷地に1,300~2,000種の熱帯・亜熱帯植物が育ち、国内最大級のユスラヤシ並木やブーゲンビレア、ヒスイカズラなどが彩りを添えます。園内にはカピバラやリスザルと触れ合えるゾーンがある他、水上楽園エリアの池や水路では美しい蓮など四季折々の花と水辺の景観を楽しめます。
現在、同園では水上楽園エリア「思いやりの湖」の蓮池の水質管理にEM技術を活用し、美しい水環境の維持に取り組んでいます。

取り組みの背景と目的

この取り組みは、2022年、園長とEM研究機構の職員とのご縁をきっかけに始まりました。
東南植物楽園の蓮池は沖縄県内でも有数の規模を誇るため、まずは蓮への影響を確認する目的で、2023年1月から6月にかけて小さな池でEMの試験を行いました。
その結果、水質が改善し蓮の花も咲いたことから、2023年8月より「思いやりの湖」へのEM投入を開始しました。

取り組みの目的は以下の通りです。

  • 水の透明度向上:「思いやりの湖」の水質をより澄んだ状態に改善し、来園者により美しい景観を提供
  • 水辺環境の改善:蓮の枯葉などによる堆積物の分解を促進し、植物と水生生物にとって理想的な環境を作る

EMの活用

  • EM活性液:思いやりの池(約7000㎡、深さ1m)に毎月約2,000Lを投入
  • 整流ブロック:コンクリートと炭素材を組み合わせたブロックを池の周囲に10個設置

効果と結果

EM導入後、池の水質には顕著な改善が見られました。
当初、約7000㎡の広大な池に対し毎月2,000LのEMを投入していましたが、池の水量に対しては十分とはいえず、水質改善には2〜3年を要すると見込んでいました。
しかし、わずか1年で大きな成果として現れました。

  • 水の透明度向上
    EMを投入した結果、水質が改善し透明度が向上しました。
    特に、蓮の枯葉が堆積する秋から冬にかけてと春先は、水が濁る傾向がありましたが、EM導入後は水が透き通り、年間を通じた透明度を実現しました。

※透視度計の計測限界が50cmですので50cmと表記していますが、実際にはさらに深くまで目視できるほど透明度が向上しています。

2023年10月 水質が悪く濁っている

2024年7月の様子 底まで鉄の棒を沈めて撮影 水が透き通っている

今後期待すること

  • ヘドロの分解促進
    EMの継続的な使用により池底に蓄積していた堆積物(ヘドロ)が効果的に分解されることが期待されています。
  • 蓮の生育促進
    生育環境の改善により、蓮の葉が立ち上がる様子が確認されました。葉が立ち上がることで光を受けやすくなり、光合成効率が高まって生育がさらに促進されます。
    また、EMを用いた花卉栽培では、花芽の増加や花色の鮮やかさの向上、さらに開花期間の延長といった効果が報告されています。
    そのため、蓮池においてもEMの活用によって水質や底質(ヘドロ)が改善されれば、これまで以上に美しい蓮の花が咲くことが期待されます。

健全に育った蓮の葉が強く立ち上がり太陽をいっぱいに浴びている様子

2025年6月、ハスの花が美しく咲いている

蓮池へのEM活性液投入

2025年10月21日 更新

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ゲンキ・アラワイ・プロジェクト

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