EM技術で花の品質と収量が向上。グアテマラの農家では化学資材を減らしながら、持続可能で収益性の高い生産を実現しています。
グアテマラ市から約32kmの場所に位置するサンフアン・サカテペケスは、温暖な気候に恵まれた地域です。その中でもロマ・アルタ村のような高地は、標高1,800メートルに達する場所もあり、より涼しい気候が特徴です。こうした高原地帯は、観賞用の花の栽培拠点として発展してきました。バラ、カーネーション、ユリ、ガーベラ、カスミソウ、そして数種のキクが主に育てられており、これらの花は地域にとって重要な収入源となっています。生産された花の多くはメキシコ、ヨーロッパ、アメリカ、中米へ輸出されており、地域経済を支えるとともに、グアテマラ国内でも特に移住率の低い地域としての地域社会の安定にもつながっています。
EM技術を導入する前、農家たちは次のような問題に直面していました。
– 化学肥料と農薬への過度な依存
– 化学肥料と農薬の大量使用による土壌劣化
– 花の品質低下と日持ちの悪さ
こうした問題は生産サイクルを制限し、収益性を下げただけでなく、農地の環境や農家自身の健康にも悪影響を及ぼしていました。
こうした課題に対し、農家たちはEM・1を使った以下のような取り組みを始めました。
こうした工夫により、健康で生育の良い「母株」が育ち、15日ごとに安定して収穫できるようになりました。育った母株はそのまま苗床に移して次の栽培へとつなげることで、スムーズな生産サイクルが築かれています。
栽培期間が最低15日短縮され、収穫が早まった
EM技術の導入により、以下のような多くの利点が得られました:
2024年には、ロマ・アルタ村で「再生型農業に関する国際セミナー」が開催され、地域の農家たちはEM技術による成果を中南米各国からの来訪者と共有しました。来場者は花卉栽培におけるEM技術の効果を目の当たりにし、EM技術が地域の農業にもたらした変革は大きな関心を集めました。
根の成長:EM・1を使った移植後21日の植物の様子
花はより力強く、均一で、鮮やかになりました
再生農業に関する国際セミナー 現地視察
2025年6月25日 更新