EM CASE STUDY - 事例集

心と体に元氣を届ける ”三方よし”の農園 アムリタファーム10数年の挑戦

アムリタファームは北海道ニセコ町で2014年に誕生した農園です。10数年の歩みとこれからを紹介します。グラビトロン農法を取り入れたことで、栄養価の分析結果に大きな変化が表れました。EM整流結界の実践例にも注目です。

北海道ニセコの自然に寄り添う農園づくり

北海道・ニセコ町にあるアムリタファームは、2014年に開園。心と体にやさしい“元氣で善い食べ物”を届けたいという想いで運営されています。「アムリタ」とはサンスクリット語で、インド神話に登場する不死を与えるという神々の飲み物という意味があり、そんな大地の恵みを世に送り出したいという願いを込めて名付けられた農園です。

人の手が入っていない山あいの土地を一から開墾することから始まり、2024年12月時点では栽培ハウス6棟と選果を行う拠点ハウス1棟を備えています。春はアスパラガス、夏はトマト、秋にはかぼちゃと、四季折々の新鮮な野菜を育てています。

代表の齋藤則高氏(右)、おかみの麻恵氏(左)

栽培ハウス内

塩トマト

EM技術の導入とその活用方法

独自の水質管理と土壌づくり

農園はニセコの標高の中で最も低い場所に位置し、山の上のリゾート地や中間地点の慣行農法エリアから水や空気が流れ込む立地にあります。環境への配慮から、敷地内には自然を観察するビオトープを設置。このビオトープから汲み上げた水は、EM技術を活用した波動鉱石入りろ過装置を通してエネルギーを高め、EM液肥と共に毎日畑に使用されています。

化学農薬・殺虫剤・殺菌剤・除草剤は使用せず、肥料として「EMボカシ」や「EM活性自家製発酵液肥」を活用し、自然の力を最大限に引き出す栽培方法を実践しています。

ビオトープの溜池にはEM技術が活用されている

波動鉱石入りろ過装置

EM活性自家製発酵液肥

EM整流結界技術の活用

2022年にはEM整流結界技術を導入し、ハウスの支柱に設置。さらにミニボトルも作成し、施設内のさまざまなラインに重ね配置する工夫も施されています。
2023年からは、重ね効果を高めるために「EM点滴」を導入します。

自然の試練を乗り越えて

2023年の記録的猛暑と回復の軌跡

2023年、北海道は記録的な猛暑に見舞われ、アムリタファームのトマトは未成熟のまま着色し、葉は黄変、潅水しても花や実が落ちてしまうなど、大きな被害を受けました。

この危機を前に、テラプレタを作る考え方をヒントに整流炭を投入。すると、枯れたと思われた箇所に再び実がつき始めるという驚きの回復を見せました。

整流炭づくり

酷暑に見舞われたトマト

蘇生実験後に再び実をつけたトマト

大雨被害とEM整流結界の実践例

さらに、同年の大雨被害においても、EM整流結界の働きを実感。未設置のNo.3ハウスでは23mも水の侵入がありましたが、結界を設置したNo.4ハウスは13mにとどまりました。
「『結界』というものがあったお陰で、大きな災害が小さくなる体感をした」と齋藤氏は振り返ります。

No.4ハウス(結界設置)

No.3ハウス(結界未設置)

3年連続の最優秀賞を受賞!栄養価で証明されたEM農法の可能性

アムリタファームでは、2021年から「身体に美味しい農産物コンテスト」(一般社団法人 日本有機農業普及協会 主催)に出品。このコンテストでは、農産物の「糖度」「抗酸化力」「ビタミンC」「硝酸イオン」を分析し、その栄養価をもとに審査が行われます。
EMグラビトン農法を導入した2022年からは、栄養価の分析結果に大きな変化が現れました。

■2022年(EMグラビトン農法1年目)
糖度が1度向上、抗酸化力は0.7倍アップ。初出場で大玉トマト部門(春夏・秋冬)にて最優秀賞を受賞します。

■2023年(EMグラビトン農法2年目)
酷暑の影響があった春夏でも前年と同水準の栄養価を維持。水害後の秋冬では抗酸化力が全国平均の3.9倍に達し、大玉トマト部門(春夏・秋冬)にて最優秀賞を2連続受賞、さらに総合グランプリを獲得しました。

■数値で見るアムリタファームの成長
以下はアムリタファームと平均値の栄養価データの推移です。

EMグラビトン農法3年目の2024年でも春夏・秋冬の両シーズンにおいて、大玉トマト部門で3年連続の最優秀賞受賞。授賞式ではその素晴らしい結果に、主催者からも「破るのが難しい記録」「レジェンドを目指して・・・」などと驚きの声が上がっていました。その実力は確かなものとなっています。

「三方よし」の精神で未来を創る

愛と感謝の循環

トマト栽培の作業風景

アムリタファームは「近江商人」が育んできた「売り手によし、買い手によし、世間によし」という「三方よし」の理念を大切にしています。自分自身、作物、土、微生物、エネルギーと丁寧に向き合い、観察と対話を重ねながら農業を実践しています。柔軟な思考で変化と進化を恐れず、成長し続けるアムリタファーム。「愛と感謝をもって、楽しみながら向き合うことが、EMを活かすいちばんのカギです」と語るその姿勢は、まさに愛の善循環を体現しています。

EMユニバーサルビレッジへの挑戦―思い描いた未来をカタチに

アムリタファームの敷地内では、EMユニバーサルビレッジ*の設立が計画されています。
第一段階として、2025年には微生物の力を活かした有機農業の研修や、親子で参加できる食育講座などを行えるセミナーハウスの建設を目指しています。

「EMによる国づくり。国づくりは人づくりだと思っています。人は集う仲間、食べる物、環境などで想いや在り方が変わるので、善い場で、善い食べ物を、善い仲間と作り、繋いでいく。豊かな心の人々のつながりの中で、自分の特技を活かし、誰かのために「はたらく」が楽しい場。私たちが10数年前、新規就農時に思い描いていたことが、EM技術や様々な人たちとの繋がりを経て、現実として花開いています。」

そう語るお二人は、第二段階として宿泊や飲食が可能な施設の整備も見据えています。

開園から10数年、自然との対話を重ねながら進化し続けるアムリタファーム。これからも北海道ニセコから、心と体に”元氣”を届ける作物を届け、農業の新たな可能性を発信し続けます。

▼愛情たっぷりに育てられたアムリタファームのお野菜はHPより、ご予約とお問い合わせいただけます。

アムリタファームさんのHPはこちら

 

*EMユニバーサルビレッジとは
EM(有用微生物群)技術を活用し、農業、環境、健康、資源エネルギーなどの社会課題を解決することで、誰もが安心して暮らせる持続可能な社会を目指す取り組みです。

 

2025年4月17日 更新

OTHER CASE STUDIES その他の事例 - 世界各地で活躍するEM