マレーシア工科大学(UTM)の『リビングラボラトリー』では、キャンパスの生ごみを再生可能な資源に変えています。このプロジェクトはEMROマレーシアの支援を受け、学生や地域住民が堆肥化や持続可能な農業を学んでいます。2トン以上の有機廃棄物を価値のある堆肥やエコフレンドリーな製品に生まれ変わらせています。
マレーシア工科大学(UTM)の「リビングラボラトリー:サステナブルな教育農場」は、キャンパスの食品残渣を農業資源に再生する画期的なプロジェクトです。この取り組みは、メルバウアン・アグロテクノロジークラブ(Magrotech)とUTMインターナショナルの協力により、有機農園モデルに基づいて運営されています。
この農場は、2024年6月8日にマレーシア工科大学(UTM)の理学部で正式に開設されました。弊社パートナーのEMROマレーシアは、EMボカシやEM活性液を提供することで本プロジェクトを支援しています。
リビングラボラトリー・プロジェクトは、ノラヒム・イブラヒム准教授が主導し、地元学生や留学生、地域住民に対して実践的な農場運営や持続可能な農業技術の指導を行っています。
キャンパス内のレストランやフードコートから排出される生ごみを植物残渣と混ぜ合わせ、EMボカシで発酵を促進します。製造された堆肥はさらに加工され、土壌改良材、堆肥肥料、あるいは飼料として再利用されます。
リサイクルプロセスで得られる原料、完成した堆肥の性質を調べるために、化学分析と物理分析を実施し、その特性を評価しています。
2024年8月時点で、EM活性液を使用した生ごみと植物残渣の処理量は2トンを超え、堆肥が生産されました。
UTMスタッフによるEM・1を用いた農業廃棄物からの堆肥作りワークショップ
近隣の中学生と大学生による有機廃棄物リサイクルキャンペーン
EMでガーデニングのための土壌を準備する
リサイクルステーションと有機農園モデルの設置により、期待される成果および影響は以下のとおりです:
-有機廃棄物を肥料やその他の有用な製品へと再生すること
–学内で展開するエコキャンペーンで、ごみ減量や資源循環の習慣を育む
-地域と連携した研究活動の展開
–廃棄物にかかるコストの削減
-持続可能な有機廃棄物管理に関する研究、地域貢献、研修、技術支援を提供することで、社会に貢献すること
農村開発省の協力によるマレーシアの農村地域向けの有機廃棄物管理研修
短期農作物生産における発酵果皮ジュースの応用に関する研究プロジェクト
堆肥生産に基づいた研究成果を発表する最終学年の学生
EM・1を利用した飼料とブロイラー生産に関する研究プロジェクト
タイで開催された国際ワークショップでEM・1を使った研究プロジェクトを発表
2024年8月30日 更新