EM CASE STUDY - 事例集

EM技術による世界初の完全有機農業州

2003年、インドのシッキム州では化学肥料の輸入を中止し、従来の農法からEM技術を使用した有機的農法へと移行する計画を開始しました。シッキム州は、国際連合食糧農業機関によって認められた世界初の完全有機農業州となり、州内全ての農地で有機農法を実施しています。

シッキム州について

インドのシッキム州は、ヒマラヤ山脈に囲まれた、多民族で構成される小さな州です。州の面積7,096m2のうち大部分が急峻な山岳地帯であるうえに、30%は年間を通して雪に覆われているため、人々の居住区は2500m2の範囲に限られています。
2018年10月、シッキム州は世界初の完全有機農業州として、国際連合食糧農業機関より最優秀政策賞を受賞しました。

EM技術の導入

EMボカシの作り方を学ぶ農家たち

2003年、シッキム州政府は有機農業化政策を開始し、農家への化学肥料等の提供を毎年10%ずつ削減すると同時に、農業教育及び堆肥事業への多大な投資に着手しました。

この政策の一部として、EMROのパートナーであるMaple Orgtech (India) Pvt. Ltd(メープル社)は環境事業関係者向けの講習会を開催し、EM技術を使用した農業や堆肥化の方法を指導しました。

メープル社はその後も、州政府の支援を受けて農家や村人への農業教育を続けるほか、人々がEM製品を安心して使用できるよう、村の会合でも実演会を行っています。また、2009年にメープル社が主催した講習会では農家たちが集い、シッキム州完全農業化に向けた宣誓を行いました。

EM使用の結果

EM堆肥作り

シッキムを完全有機農業州に移行する第一歩となったのは、EM技術を使用した「バイオビレッジ計画」の採用でした。メープル社と共同でこの計画を行った食糧安全保障・農業開発省により、2003年以降、シッキム州の396の村が「バイオビレッジ」として認められています。

EM技術を使った土壌改良には、EM堆肥、EMボカシ、EM青草発酵液、EM・5などあらゆる製品を用いており、これらは土地を肥沃にするほか、植物保護の役割も発揮しています。

シッキム州では現在、約15,000人の農家と約5665ヘクタールの土地がこの計画の恩恵を受けており、「EM」はシッキム州の農家の間で最も慣れ親しまれる言葉となりました。

〈シッキム州有機農業化計画の結果表〉
※原文ウェブサイトはこちら:Sikkim Organic Mission

夢の実現

授賞式の様子
※The Sentinelより引用

こうして完全有機農業化に成功したシッキム州は、環境に配慮した持続可能なフードシステムを促進する最も優秀な政策を行ったとして、2018年10月、国際連合食糧農業機関から最優秀政策賞を授与されました。シッキム州の政策は、候補として挙げられた25ヵ国、51もの政策の中から選ばれました。

※インドのニュース記事はこちら (英語でのみ閲覧可能)
The world has its first fully organic state – and it’s in India

2003年より有機農業化計画のメンバーとして加わったメープル社

村の会合でEMの使用方法を実演するメープル社の職員

シッキム州の完全有機農業化を目指して宣誓を行う農家たち

詳細につきましては、インドのパートナーまでお問い合わせ下さい。

 

Maple Orgtech (India) Pvt. Ltd
Unit House, P-40, Block-‘B’, New Alipore, Kolkata 700 053, India
Tel: +91 3340608483 /+91 9051498573
Fax: +91-33-2458-1743
email: mapleorgtech.india@gmail.com
web: http://www.mapleorgtech.com

2018年12月7日 更新

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