農薬使用の影響で病気が発生しやすくなっていた大規模農場でも、EMを使い始めると作物がイキイキと育つようになりました。
ブラジルの首都ブラジリアの142km北、アーグァ・フリーア・デ・ゴイアス市にあるタナベグループ農場では、ニンニクと玉ねぎの栽培にEMを取り入れています。現地の平均気温は22.9℃で、土壌は石灰質です。除草剤、防カビ剤、殺虫剤などの農薬を長年使ってきた結果、雑草に農薬への耐性がついて、薬が効かなくなっていました。その耐性への対策にもなる、サステイナブルで環境や生物にも良い方法を探し、EMに出会いました。
乾燥農場1230ヘクタール、灌漑農場780ヘクタールの大規模農場で、1ヘクタールあたりの収量は、ニンニク18-20トン、玉ねぎ 100トン程度です。他に大豆やトウモロコシも栽培しています。
– 紅色根腐病(ピンクルート)やフザリウム腐敗病など、玉ねぎの病気
-育ちすぎる雑草
-収量減につながる、除草剤や殺虫剤に対する耐性
-カルシウム分の多いアルカリ土壌
-農薬使用による土壌の劣化
センターピボット灌漑
タナベ農場では2014年からEMを活用しています。広大な農場に水を撒くため、スプリンクラーがぐるりと円を描いて動くセンターピボット灌漑とい方法を用いています。巨大スプリンクラーで灌水する度、EM活性液も一緒に撒かれています。また、植え付け前の土壌処理にもEM活性液が使われています。
EM栽培のニンニクは健康で変色も見られない
EM活用により、農薬の使用量と頻度が減少
a) 除草剤30%-40%削減
b) 殺虫剤10%-20%削減
コストも大幅に削減
– 除草剤と殺虫剤の効果が長持ちするようになり、収量があがった
– 酸性のEMを使用することにより、土壌のpHを調整できる
– 土壌が自然の微生物で豊かになり、病原菌の発生を防ぐ
– 作物が元気いっぱい
– ニンニクの収量アップ 14 トン/ha → 18-20 トン/ha
– 玉ねぎの収量アップ 40-50トン/ha → 100トン/ha
-紅色根腐病(ピンクルート)の根絶
ピンクルートの全くない健康なニンニク
イキイキした玉ねぎに病原菌は見られない
サイズが揃って均一に育つ玉ねぎ
2018年1月31日 更新