EM CASE STUDY - 事例集

エビの生存率向上

病気の蔓延で被害を受けていたエビの養殖農家で、EMを使用することによりエビの生存率が40%から90-97%まで劇的に向上しました。

養殖場概要

エクアドル グアヤス県のプエルトサバナにあるエビ養殖会社PESQUESOL S.A., では、5年に渡りEMを使っています(2017年現在)。養殖場は180ヘクタールの広さで、5~10ヘクタールの養殖池が22個あります。一期(90~120日)ごとの生産量は1.2トンです。

問題点

1999年にホワイトスポット病(白斑病)が発生、大流行し、エクアドル全体の生産量で50%にのぼる被害がありました。それ以来、抗生剤投与に対する国際的な規制が布かれ、エビ業界の将来に暗い影を落としていました。近年では、世界中で深刻な問題となっているビブリオ菌によって引き起こされるEMS(.早期死亡症候群)などの病気もあります。EMSにかかったエビは数日しか生きることができません。

その他、PESQUESOLでは養殖池の底に蓄積した汚泥の問題も抱えていました。有機硫黄化合物を含む沈殿物は硫黄などからくる悪臭がひどく、また量もどんどん増えていました。取り除くために池に入ったスタッフが、足を取られて動けなくなったこともありました。

EM活用

水質改善、そして池底のオリを減らすためにEM・1を収穫池に投入しました。エビのエサにもEM・1を加えて発酵させ、エビが消化しやすいエサをつくりました。

効果と結果

エサをEMで発酵させることで、タンパク質の消化吸収を促し、エビの成長が促進されました。それまでのエサだけ食べるエビよりも、EM発酵エサを食べたエビの方が大きく成長したのです。そして、生存率は40% から 90-97%まであがりました。

また、使用する化学製品の量が減ったため、養殖にかかるコストも約50%削減することができました。

2017年12月19日 更新