EM CASE STUDY - 事例集

孤児院を支えるEM野菜

EMを使用して野菜廃棄物を堆肥化し、出来上がった堆肥で栽培した野菜や果物を孤児院に寄付しています。

ゴミの管理問題

散乱する廃棄された野菜

東アフリカに位置するケニアは、赤道直下にあり暖かく乾燥した気候の国です。
EM研究機構の現地法人であるEM Technologies社は、首都ナイロビの北東、エンブという町にあります。
エンブにはゴミ処理場がありますが、住民が収集場所にゴミを持ってくることはあまりありません。持ってきたとしても、回収されないのが現状です。
したがって町の至る所にゴミが散乱し、健康被害や環境問題の原因となっています。
特に、町の野菜市場から出る大量の廃棄物が悪臭の原因となっていました。

廃棄物のリサイクルと衛生問題の解決

市場からの廃棄野菜の収集

現在、日本のNGOであるアフリカ児童教育基金(ACEF)は、これらの廃棄野菜を週に2回収集しています。(ACEFが行う活動には、教育と医療支援の提供、有機栽培の普及、環境保護などがあります。
市場の売り手たちも、市場を清潔に保てる事を喜び、廃棄野菜の収集に積極的に協力しています。

市場からの廃棄野菜の収集

安全な果物と野菜の栽培

EM Technologies社は2016年以降、ケールやホウレンソウなどの野菜や、バナナなどの果物を栽培するモデル農場を運営しています。ここで使用している堆肥は、 ACEFが収集した廃棄野菜をEMで発酵させ、堆肥化したものです。
またこの農場では、EMで発酵させた家畜の排泄物も肥料として使用しています。

EM栽培の野菜

EM堆肥

収穫したバナナは従来のものよりもずっしり重く、よく成長しています

孤児院への貢献

エイズ孤児院「ジャンプ&スマイルセンター」

EM Technologies社は2016年以降、モデル農場で栽培されたEM野菜とEM果物を、ACEFによって設立されたエイズ孤児院「ジャンプ&スマイルセンター」に寄付しています。
現在このセンターには、エイズで親を亡くした子供たちが30人住んでいます。そのうち5人は生まれた時からエイズを患っています。

「ジャンプ&スマイルセンター」は、乾燥地帯にあるEM Technologies社から1時間ほど車を走らせた場所にあります。この地域で野菜や果物を栽培するのは難しく、豆が彼らの主食となっています。そのため、子供たちは新鮮なEM野菜とEM果物をいつも心待ちにしています。またEM Technologies社は、センターの清掃とトイレの悪臭の抑制に使用できるようにとEM活性液も提供しています。

野菜や果物を栽培するのが難しい環境の中、最近「ジャンプ&スマイルセンター」ではEMを使用した農業を始めました。EM Technologies社からEM活性液の提供を受け、ケールやマンゴーなどを栽培しています。また、新鮮な牛乳・卵が手に入るようにと、牛と鶏の飼育も始めました。

用意されたEM活性液

EM堆肥で栽培した野菜

希釈したEM活性液で水やり

EM活性液を希釈する様子

収穫した野菜とEM活性液、EMボカシは、牛の飼料としても使用されています

EM活性液、EMボカシは鶏の飼料としても使用されています

アフリカ児童教育基金(ACEF)とEM Technologies社は、環境汚染の原因となっていた廃棄野菜とEMを使用し、持続可能な循環型農業の創出を試みています。

(2018年7月更新)

●追記
現在ではマーケットで集められた廃棄野菜は近くの刑務所に引き取られ、囚人たちの食料となる野菜が刑務所内で栽培されています。刑務所内での栽培においてもEM活性液を廃棄野菜の堆肥化に使用しています。また出所後に農業が始められるように、囚人たちにEMによる栽培技術の指導も行っています。
EM Technologies社とジャンプ&スマイルセンターにおいては引き続き、草刈り残渣や家畜糞尿を堆肥化し循環型農業の創出を試みています。

(2020年1月現在)

2017年1月30日 更新

OTHER CASE STUDIES その他の事例 - 世界各地で活躍するEM

ゲンキ・アラワイ・プロジェクト

EM Hawaii, LLC は、ハワイ州ホノルルにあるアラワイ運河を清掃するために、2019 年に「ゲンキ・アラワイ・プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトはハワイ州模範財団の管轄下にあり、7 年以内 (2026 年まで) に運河を再び釣りや水泳ができる状態にすることを目指しています。