EMで排水中の脂肪分を発酵させることで、乳製品工場の排水は臭いもなく適切に処理されています。
排水の流入口
スリランカで2番目に大きな乳製品工場であるCargills Quality Dairies(Pvt) Ltd.では、EMを活用した排水処理において非常に良好な成果を上げています。
この工場では、1日あたり45万リットルの排水が発生しています。
排水処理は、まず毎週、EM活性液を排水の流入口に添加するところから始まります。
排水は液体と固形物(脂肪分)に分離され、分離された脂肪分は脂肪分処理槽に移されます。そこでは週2回、EMが投入されます。
脂肪処理槽
EMを導入する前は、脂肪処理槽では分離された脂肪をうまく処理できず、処理後の水は白く濁ったままで、強い悪臭も発生していました。
しかし、EMを投入するようになってからは、槽内で脂肪が発酵によってしっかり処理されるようになり、処理槽本来の機能が十分に発揮されています。その結果、処理水は白色から灰色に変化しました。
(※脂肪がしっかり処理されている場合、水の色は通常やや暗くなります。)
脂肪分は脂肪分処理槽内でEMによって発酵処理され、その後、嫌気性処理槽に戻されます。
2段階の嫌気性処理槽を経て、処理水は好気性処理槽へと移送され、最終的な処理が行われます。
EMを使用した結果、ひどい悪臭は完全になくなりました。
処理水を貯める最終沈殿池も、以前はアオコで緑色に濁っていましたが、現在は澄んだ透明な水に変わっています。
最終沈殿池
2016年12月10日 更新