病院内外の健康的な環境管理ツールとしてEMを使用し続ける理由として、低コスト、環境負荷がない、優れた消臭力、などが挙げられます。 これはトイレから部屋や庭に至るまでEMをふんだんに使用するEM生活の良い例です。病院で使用されたEMは排水路を通じ、下水道へ流れ、そこでもEMの効果が発揮されています。
EM活性液で床の清掃をしています。
タイでは30以上の病院がEMを使用しており、その病院の1つが「Watsing病院」です。Watsing病院はタイ、バンコク北部の中央に所在するChainat県にあります。 彼らはEMを次の4つの理由で使い続けています。
①病院費用を削減するため。
②化学物質の使用を減らすため。
③不快な臭いを抑えるため。
④環境を守るため。
EM活性液を作ります。(EM・1:1ℓ、糖蜜:20ℓ、水とコブミカン2kgを7日間発酵させる)
EM石けんはトイレの清掃に使用され、レモングラスを含むEM活性液はトイレや他の部屋にスプレーして不快な臭いを抑えるために使用されます。 EM活性液を使用して床のモップがけもしています。そのため、臭いが減少し、蚊やその他の虫が減少しました。
洗濯にはEM活性液、EM石鹸を200mlずつ使用しています。
救急車を掃除するには、EM活性液 10ml:EM石鹸10ml:水10ℓの割合で使用しています。
食器を洗浄する場合は、EM活性液100ml:EM石鹸100ml:水1000ℓの割合で使用しています。 EM石鹸はコブミカンで作られています。
EMは下水処理にも利用されています。
病院から出る排水、食堂、リネンルームからも含めてすべて、浄化池(廃水池)に排出されます。 浄化池に毎週50リットルのEM活性液を投入するのに加え、病院内で清掃などにはEM活性液を使用しているため、廃水には化学物質があまり含まれていません。そのため、下水処理はスムーズで低コストで行うことができています。
台所からの生ごみにはEMぼかしが混ぜられ、堆肥として利用されいます。生ごみ堆肥は菜園の土づくりに利用され、この菜園で採れた野菜は病院の食事に利用されることもあります。
Watsing病院がEMを2003年から使用し始めており、コストの大幅な削減を見ることができます。 費用についていえば、2003年から徐々に増加していますが、これは患者数が増加したためであり、Watsing病院では多くのEM活性液を作り、それを地域社会に提供しています。
EM活性液はトイレやシャワー室に使用されています。
EM活性液は洗濯室にも使用されています。
車の洗車にはEM活性液とEM石鹸が使われています。
EM活性液とEM石鹸で洗濯しています。
浄化池へのEM活性液の投入。
浄化池の処理された水は植物への潅水として利用されています。
2016年8月5日 更新