地域内で排出される生ごみや剪定枝などの有機廃棄物を堆肥化・肥料化し、EM発酵液の配布も同時に行うことで農業や家庭菜園での資源循環を推進しています。また、そこから生まれた生産物の流通・加工・販売まで手掛けることで地域の活性化を目指します。
沖縄県北中城村が推進する「農を活かした健康・福祉の里づくり」の第1~2期整備事業として「都市の有機性廃棄物の新しい処理モデルづくり」を行っています。
第1期では、村内で廃棄されている事業系食品廃棄物の肥料化や、それらを原料としたメタン発電、発電後の残渣消化液の肥料化に着手しています。第2期ではそれらの有機肥料を北中城村内の農地で活用してもらい、そこから収穫できた農産物を直売したり加工品にして流通・販売を行っていく予定です。
北中城村が持続可能な社会モデルとなってさらに住みよい村となるべく、行政や地域の方々と協働していきます。
北中城村EMユニバーサルビレッジモデル事業の一環として、沖縄県北中城村から指定管理を受け、植物ゴミ資源化ヤードの管理業務を受託しています。村内の各家庭や学校・街路樹から出る植物ゴミ(剪定枝や草刈り後の草など)を回収し、EM技術によりそれらを堆肥化しています。また、菜園用のマルチシート代わりになる木材チップも製造し、堆肥と共に村内外で販売を行っています。EM発酵液の配布も行うことで、村内の農業・家庭菜園での循環を推進します。
村内の植物ゴミを農業・家庭菜園に活用できる有機資源にすることで、村内廃棄物の削減とより地球環境に優しい農業・家庭菜園の推進を図ります。
それぞれの地域から出る有機資源を利用した、地域ごとの資源循環モデルづくりを行っています。生ごみや剪定残渣、流木、し尿など、廃棄物とされるあらゆる有機物はEM技術を活用することで、なるべくコストをかけずにより機能性の高い資源に生まれ変わらせることができます。
廃棄物を有効かつ有益に利用できる資源とすることで、それぞれの地域の特性を活かした地域資源循環をサポートしています。
例)岩手県での流木の炭化循環
岩手県内のダム内から排出される流木など木質系の廃棄物を利用し、EM技術によって高機能バイオ炭を製造委託。バイオ炭の販売やそれを活用した農業指導、バッテリー研究を行っています。
本プロジェクトは、2011年に起きた東日本大震災・福島第一原子力発電所事故後に開始されたEM技術による放射能汚染対策及び復興支援活動を原点とし、「真に環境や健康を守り、経済的にも豊かになる善循環的自然農法を福島県で重点的に普及し、インドのシッキム州を超える有機農業県モデルをつくること」を目標としています。
具体的には、技術員を派遣し、福島県内のNPO法人、市民団体、農業者グループなどを対象に技術指導及び人財育成を行なっています。EM勉強会やEM活性液づくりのワークショップを実施したり、地域で安価で容易に入手できる有機資源を活用したボカシ肥づくりの指導を行っています。また、岩手コンポスト株式会社製のEM発酵肥料や、有機資源リサイクル事業で製品化されたEMグラビトロン炭(EM整流炭)などの土壌改良資材の活用方法を指導し、有機農業に適した土壌環境づくりを支援しています。
実際にEMを活用して環境保全型農業や有機農業に取り組み始めた方々からは、農薬や化学肥料の削減に加え、農作物の生育や収量、品質の向上等、お喜びの声をいただいています。