沖縄の方言で「あたいぐゎ」とは、家庭菜園のこと。
沖縄県北中城村の自然に囲まれた自社農場「サンシャインファーム」の一角にある、EMサンシャイン・アタイグヮーデン。
ここは、スタッフの泉田さんが2022年に立ち上げた、家庭菜園初心者でも気軽に農のある暮らしを体験できる場です。
もともと農業に関わりがなかった泉田さんが家庭菜園に興味を持ったのは、「持続可能な暮らし」に関心を持ったことがきっかけ。有機栽培で野菜を育てる中で、「農を暮らしの中で楽しめる場所があったらいいのに」と感じ、理想を形にしたのがこの畑です。
「以前、区画を自由に使えるコミュニティガーデンに参加したことがあったのですが、梅雨や夏になると管理が行き届かなくなって、荒れてくる区画が出始めて…気がつくと足が遠のいてしまう。その繰り返しでした。」そんな経験から、「畑そのものだけでなく、それを継続できる仕組みを整えたい」と考えるように。
アタイグヮーデンでは、たまにしか参加できないメンバーには泉田さんが管理する畝を共用してもらい、無理なく栽培にチャレンジできるようにしています。一方で、頻繁に通える方には自分で栽培エリアを管理していただくなど、コミュニティメンバーと相談しながら、それぞれのペースに合わせて作業を進められる工夫をしています。
家庭菜園に興味はあっても、「何から始めたらいいかわからない」という人も多いはず。そんな時、泉田さんはよくこう答えるそうです。「まずは“日陰の休憩所”をつくってくださいと伝えています。畑に行きたくなる理由があれば、自然と足が向くし、そこから少しずつ広げていけます。」
採れたての野菜でBBQをしたり、ハーブティーを淹れたり。畑は“収穫の場”だけではなく、“暮らしを豊かにする空間”として、ゆっくり育てていくものだと考えています。
自分たちで採った餅米で餅つきをした日
アタイグヮーデンでは、田植えや稲刈り、自分たちで収穫したもち米でのお餅つき、草編み体験など、作物を育てることにとどまらず、季節や暮らしを感じられる体験も充実しています。家族で参加する方も多く、最年少は赤ちゃん、最年長は78歳と、幅広い世代が訪れています。
「草編みの先生が来た日は、その場が自然に“月桃かご編みサークル”になるんです。子どもも大人も一緒に盛り上がっていて、世代がつながる場ってこういうことなんだと実感します。」
泉田さんが目指すのは、“農”を軸に人と人が自然につながる拠点。アタイグヮーデンは、畑を通じて人と地域がつながり、循環する暮らしを育む場となっています。
自社農場サンシャインファームでは毎週土曜日に「畑のオープンデー」を開催しています。野菜の収穫体験や販売、平飼い卵の販売を行っています。
作業への参加も大歓迎!参加費は無料です。
■開催日:毎週土曜日
※雨天決行・荒天中止
■時 間:8:00~16:00
■金 額:無料
■持ち物:汚れてもいい足元、マイバックなど
■駐車場:5~6台駐車可能
■サンシャインファームのマップはこちら(自家用車でお越しください)
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「畑のオープンデー」に参加してみて、気に入っていただけた方は、ぜひEMサンシャイン・アタイグヮーデンへのお申し込みもお待ちしています!
2025.5.8 更新