北中城村EMユニバーサル・ビレッジでは、ICT有機溶液土耕栽培や資源循環、バイオガス発電など大きな規模での循環システムだけではなく、子ども達が学べる農園や農家カフェなど一般家庭でも実現できる循環型の生活モデルづくりをしています。
すでに栽培ハウスでは、村内で排出される生ごみから作り出した電気だけでトマト栽培をしています。「電力の地産地消」を実現する日本初の取り組みとして注目されていて、災害時には非常用電力として使えるため、避難所としても機能させることが可能です。
最新のEM技術を用いることで農薬や化学肥料にも頼らずにトマトが豊富に収穫でき、このトマトはホテルや自然食品店で販売されています。また、電力の自給システムを利用し、これまで沖縄では難しかった夏場のトマト栽培の実現を目指しています。
隣接する小学校と共同した取り組みも始まっています。「ジャガイモ・ニンジン・玉ねぎを子どもたちと一緒に植えて育て、収穫してカレーを作り、出てきた生ごみは発電に回す」という、農業や食育、循環型システムなどを多角的に体験できる学習プログラムです。
今後は有機農業圃場での農業体験や地域住民の交流ができるスペースも随時スタートしていきます。農業エリアを担当する者にとって、お客様からの「おいしい」という声が一番嬉しいので、子どもから大人までおいしく楽しめる場所にしていきたいと思っています。
地球温暖化や環境汚染、健康や福祉など私たちは様々な問題に直面しています。暗くなりがちな問題がたくさんありますが、「ここに来ればあらゆる問題の解決の糸口が見つかり、明るい未来を創造できる。」
北中城村EMユニバーサル・ビレッジを訪れる世界中の人にそう思っていただけるような施設を目指していきます。
2025.3.12 更新