「香害」という言葉が話題になる昨今。ある人にとってはいい香りでも、ある人にとっては不快な香りになることがあります。私たちは「ニオイがしない」状態が全ての方が快適に過ごしていただける空間だと考えています。

嗅覚は寝ている時も働く感覚器官なので、お休みいただく客室内には芳香剤や消臭剤を設置したり、薬品による消毒など香りがするものを使用したりしていません。化学物質に敏感な方でも安心してお過ごしいただけるよう、客室清掃では善玉菌の微生物たち（EM：有用微生物群）を中心に、無添加石けんなどを使用しています。シーツやまくらカバーなどのリネン類も、他のホテルのリネンと混ざらないように特別に分けてクリーニングをしてもらっています。

客室を掃除する時は2〜3人で1組になって清掃をしているので、丁寧にかつ効率よく清掃を進めるためには共に働く仲間との良いコミュニケーションが大切です。良い関係性を築いてこそ、良い仕事ができ、結果的にお客様に心地よい空間をご提供できると思っています。

さらに、私たちは生きた善玉菌（EM）を清掃に使用していますが、微生物たちはとても小さいので、それを扱う私たちの雰囲気にとても影響されます。微生物たちの力を借りることで私たちも安全に清掃ができるので、微生物たちに感謝しながら作業をしているとますます良い空間になっていくような気がします。目には見えませんが、微生物たちも私たちにとって大切な仲間です。